繊維(せんい)状の鉱物
繊維(せんい)が極めて細いため、飛散して人が吸入するおそれがある。
吹き付けアスベスト
石綿とセメントに水を加えて混合し、吹き付け施工したもの。1956年~75年ころ使用された。
吹き付けロックウール
吹き付けアスベストが原則禁止になった後、吹き付けロックウールに切り替わり、しばらくの間は石綿を混ぜて使用されていた。石綿を混ぜて使われていた期間は、1968年~88年ころ。
アスベスト保温材
保温材、耐火被覆板として用いられた。板状・筒状のものは、プラント(生産設備)の外壁や配管の定形部にボルトや針金で固定されて使用され、ひも状のものは各種プラントの曲管部や施工しにくい部分に巻きつけて使われた。
アスベスト成形板
代表的なものに石綿スレートがある。防火性、耐熱性に優れていることから、建物の外壁、屋根など建材として幅広く使用された。
その他のアスベスト製品
石綿小体と石綿繊維
胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)
①横隔膜の線状の石灰化、小さな凹凸
②側胸壁に沿った帯状陰影
③肺野の透過性低下(比較的境界明瞭)
CTで確認
④肺野の不整な石灰化
⑤傍脊椎領域のプラーク(CT)
胸膜プラークは石綿にばく露した徴(しるし)であり、それ自体は病気ではありません。
腫瘍性疾患 | 肺がん 喉頭がん※ 卵巣がん※ | 中皮腫 (胸膜・腹膜・心膜) |
非腫瘍性疾患 | 石綿肺 円形無気肺 | びまん性胸膜肥厚 良性石綿胸水 (後腹膜線維症※) |
※2014ヘルシンキ・クライテリアで追加
BAL:気管支肺胞洗浄
BALF:気管支肺胞洗浄液
※石綿紡織品製造、石綿セメント製品製造、石綿吹付作業
以下の1~3の要件を満たす方が対象となります.
1.次の表の期間ごとに、表に記載している石綿にさらされる建設業務に従事することにより、
2. 石綿関連疾病にかかった
3. 労働者や、一人親方・中小事業主(家族従事者等を含む)であること
※石綿関連疾病:
(1)中皮腫
(2)肺がん
(3)著しい呼吸機能障害を伴うびまん性胸膜肥厚
(4)石綿肺(じん肺管理区分が管理2~4)
(5)良性石綿胸水
※ご本人がお亡くなりになられている場合には、ご遺族(配偶者、子、父母、孫、祖父母又は兄弟姉妹)のうち、最先順位者からの請求が可能です。